皆さんこんにちは。本日は私達の画像生成AIであるNovelAIDiffusionに新しいサンプラーが追加されたことをお知らせします。その名も nai_smea と nai_smea_dyn ！ 二つのサンプラーが加わって、ついに高画質生成ができるようになりました！ これには高画質厨も大満足！？
まず、生成の最大サイズが2048 ピクセル x 1536 ピクセルに対応！
そして、以下の新しいサイズがサイズ選択メニューに追加されます：
LARGE+
Portrait (1024x1536)
Landscape (1536x1024)
Square (1472x1472)
WALLPAPER
Portrait (1088x1920)
Landscape (1920x1088)
既にあるLargeサイズも少し大きくなっています。
Large Portrait 512x1024 -> 832x1280
Large Landscape 1024x512 -> 1280x832
大きな画像サイズでの生成はnai_smea & nai_smea_dyn の使用を強く推奨します：
そもそもnai_smea とは？
Sinusoidal Multipass Euler Ancestral (SMEA）とは特に高画質での生成での画面のまとまり、品質の向上を目的に開発されたサンプラーです。既存の Euler ancestralをベースに、サンプリングの進行に伴って新しい正弦波ベースのスケジュールで通常のDiffusion系モデルの複数のパスを補完しています。この方法でnai_smeaは絵の部分としての特徴と、全体としての特徴の両方を捉えて画像を生成します。
StableDiffusionでは、高画質で生成する際に絵全体を一つのものとして捉える事が出来ないため、同じ被写体が何回も繰り返されたり、破綻した人体を描くことがありますが、smeaはその解決を目指して開発されました。
つまり、nai_smea, nai_smea_dynは高画質での画像生成に完璧なのです！
nai_smeaと nai_smea_dynの違い
この二つの新しいサンプラーは、あなたがより高画質を追い求める時に真価を表します。nai_smea_dynは低画質生成での時間を短縮することに主眼を置いており、中、高画質帯での生成で真価を発揮します。また、このサンプラーを使うと以前より少し洗練された構図で画像が生成されることも確認されています。ただし、この二つのサンプラーの最大の特徴は構図ではなく、特定の用途下と画質で発揮されることになります。
値段：
nai_smea は値段設定が他のサンプラーよりも高くなっています。
これはnai_smeaがノイズから画像を生成する各ステップでU-Netの複数のパスを実行していることにあります。この方法は他のサンプラーよりも少し処理コストが高いために、GPUがリクエストを処理する為の時間が増加し、それに従って値段設定が高めに行われています。
自動でnai_smeaを設定する：
1024x1024ピクセル以上の画像生成に、nai_smeaを自動適用するオプションが追加されました。この設定は必要に応じて切り替えることができますので、他のサンプラーも使って思う存分実験することも可能です!
Tips：
nai-smea と nai_smea_dynは、StepとScaleのカウントの違いで性能が異なります。
nai_smea と nai_smea_dyn サンプラーのScale 値は、予測不可能な状態になる前にかなり高くすることができます。高解像度で生成する場合は、Scaleの値を大きくするとよいでしょう。
もし、（特に短いプロンプトで）出力される画像が意図した絵と違う事が多い場合は、それをプロンプト入力欄に繰り返しコピー＆ペーストしてみてください。テスト中にこの方法で問題が解決する場合がありました。
これまでと同じプロンプトであっても、別のサンプラーを使う事で、これまでと違う特徴をもった画像が生成できる事があります。
過去の強調と制限の記事を参考に、プロンプトの特徴を調整しましょう。
https://docs.novelai.net/image/strengthening-weakening.html
新しいサンプラーで好みの設定を見つけるために、まずは実験してみる事をおススメします！
幾つかの画像は試験中のものです
nai_smeaと高解像度生成は無限の可能性を秘めています。あなたの想像力を溢れるままに任せ、かつてないほど精妙に描き込まれた世界を創造しましょう！
皆さんの傑作を見る事をとても楽しみにしています！
